東京都・八王子市オオルリ陶芸会のブログ

八王子市生涯学習センター川口分館で陶芸を楽しむサークルです。 1998年から活動を始めました。 私たちのつたない作品や活動の様子を綴ってまいります。 このブログで、陶芸の魅力や面白さが少しでも伝われば幸いです。

師匠と弟子の会話 No.6 アンバランスの妙

何かの参考になれば・・・・。

師匠:四十歳を過ぎて陶芸を始め、女魯山人と称されるまでになった新進女流陶芸家・仲谷春子

弟子:陶芸を通して様々な事を学んで行く三十路嬢・三枝優子

この会話はフィクションであり、実在の人物とは何ら関わりはございません。


No.6 アンバランスの妙

 

弟子:(*-゛-) ウーン なかなかうまく行かないな~。
        難しいなぁ~。

師匠:どうしたの? 優子さん。
   何をそんなに悩んでいるの?

弟子:あッ、お師匠さん。
   実は、このお皿に葉っぱの紋様を付けようと思うんですが、何処に 置こうか迷っちゃって。(^。^ゞ エヘヘ

師匠:カエデと南天の葉ね?
   器の紋様は絵画等の構図と同じように考えれば良いのよ。

弟子:(^ ^?) エッ?
   そうなんですか? 

師匠:こうした葉を置く時、つい真ん中に置いてしまいがちだけど、デザ インは対称や規則性に縛られたりすると面白くなくなるものなの。
   バランスが偏ることでバランスが取れることもあるのよ。

弟子:(*-゛-) ウーン・・・ そういうものなのか。

師匠:これを見て?

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師匠:左は南天の葉を中央に置いた物。
   右は少し下の端へ置いた物よ。

弟子:(^-^*)(..*) ウンウン 確かにそうですね。
   下端へずらしたことで、空間に広がりが生まれて器が大きく感じられます。

師匠:そうでしょ。
   私たちはつい、型にはめて考えがちだけど、あえて崩すことで調和 が取れることって多いものなのよ。

弟子:そうか!
   私も頭が固いから、つい真ん中に置こうとか左右対称にしようなん て考えてましたけど、もっと自由に考えなければいけないんですね。

師匠:そうよ。
   面白いデザインや良いデザインは、自分を自由に開放した時に生ま れるものなのよ。
   私たちは小さい頃から学校教育で、型にはめられた考えに縛られが ちになってしまうけど、もっと発想の転換が必要ね。

弟子:そうか。(^-^*)(..*) ウンウン
        じゃあー、さっき作った器のデザインをやり直そう!

師匠:あらっ? 
   他にもあったの?

弟子:(;^。^ゞ エヘヘ そうなんです。
   実はこれも作ってみたんです。

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師匠:プッー ヾ(^ε^〃)

弟子:笑わないでくださいよー。
   お師匠さん、ひど~い!

師匠:ごめんなさいね。
   では、いま学んだことを踏まえて、もう一度、作ってみたら。

弟子:はい、そうします。

 

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弟子:<(^。^)> エッヘン
   出来た!

師匠:あら、素敵なデザインじゃない!
   さっきよりずっと素敵になったわよ。
        これからも、この事を忘れずに作陶してね。

弟子:(^-^*)(..*) ウンウン
   φ(。。* ) メモシテオコウ