師匠:四十歳を過ぎて陶芸を始め、女魯山人と称されるまでになった新進女流陶芸家・仲谷春子
弟子:陶芸を通して様々な事を学んで行く三十路嬢・三枝優子
この会話はフィクションであり、実在の人物とは何ら関わりはございません。
No.8 器のリニューアル
弟子:(*-゛-) ウーン なかなか落ちないないな~。
もっと綺麗に落としたいんだけどなぁ~。
師匠:どうしたの? 優子さん。
何をそんなに擦っているの?
弟子:あッ、お師匠さん。
実は、この湯飲み茶碗の底を見てくださいよ。
カビが生えちゃって黒く汚いからハイターで擦っていたんです。
このお湯飲み、私すごく気に入ってたんですよ~。
なのに、こんなになってしまって・・・。
師匠:あらっ、ずいぶんと黒くなってしまったわね。
でも、それで擦っても落ちないわよ。
弟子:(^ ^?) エッ?
そうなんですか?
じゃぁ、どうすればいいんでしょう?
師匠:例えば、キッチンハイターで落とすのであれば、しばらく浸けておくことね。
でも、もっと綺麗に落とす方法があるのよ。
弟子:エッー?
それはどんな方法なんですか?
教えて、教えて? o(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)o ワクワク
師匠:それはネ、ヒソヒソ。
弟子:(^-^*)(..*) ウンウン
師匠:みんなも聞きたがっているわよ。
弟子:(^。^;ゞ ハハッ、そうでしたね。
聞いてみれば、な~んだって方法ですね。
素焼きをすれば良いんですか。
師匠:そうよ! その方が簡単でしょ。
弟子:確かに!
もう一度、焼いてしまえばカビも死んじゃうんですね。
でも、何で素焼きなんですか?
本焼きではダメなんですか?
師匠:ダメって訳ではないんだけど、カビを取るだけならどちらでも構わないんだけどね。本焼きでは色が変わってしまう可能性があるのよ。
その点、素焼きなら色も変わらないし、カビ痕は綺麗に消えるわよ。
弟子:そうか。(^-^*)(..*) ウンウン
じゃあー、早速焼き直してみます!
弟子:ヾ( ̄∇ ̄=ノ バンザーイ♪
お師匠さん、綺麗になりました!
師匠:良かったわね。。
新品みたいでしょ。
弟子:はい、見違えるようになりました。
ほら、中まで焼き上がった時のように綺麗になってます。
<(^。^)> エッヘン
師匠:でも、大切なことは、カビを生やさないように手入れをしっかりとすることよ!
弟子:(^-^*)(..*) ウンウン はい、そうでした。
以後、気をつけます。
φ(。。* ) メモシテオコウ