東京都・八王子市オオルリ陶芸会のブログ

八王子市生涯学習センター川口分館で陶芸を楽しむサークルです。 1998年から活動を始めました。 私たちのつたない作品や活動の様子を綴ってまいります。 このブログで、陶芸の魅力や面白さが少しでも伝われば幸いです。

釉薬と土

新人さんが数名入って、オオルリ陶芸会も13名の大所帯となりました。
一時は解散を考えるほどだったのにね・・・・・。
 
初心者にとっては作ることで精一杯で、
釉薬のことまでは気が回らないかも知れませんが、
釉薬は土色によって、その発色が大きく変わります。
 
川口分館の窯は電気炉で、しかも酸化焼成しか出来ません。
カタログには、酸化と還元焼成の2種類の見本が掲載されておりますが、
大事なのは酸化焼成の左写真だけです。
多くの場合、カタログ見本は白土ですので、
この土色が変わると、見本通りの色味にならないこともあります。
 
オオルリ陶芸会が所持する釉薬の中で、
安定的で人気の釉薬をいくつかご紹介します。
イメージ 1
まず白土にお奨めなのが、「銅結晶釉」です。
他の土でも構いませんが、特に白土に合います。
緑地に金の結晶が出て高級そうに見えます。
凹凸に微妙なムラを生じるので細工物にも適しています。
イメージ 2
 
黒泥や濃い赤土に向くのが、「青流紋釉」です。
特に、黒泥に掛けると全体に青みがかった白い流紋が出ます。
凹凸にもムラが現れ、流紋の良さが発揮されます。
 
イメージ 3
食器の内側には、白系のチタンマット釉かマグネシアマット釉がお奨め。
土を問わず、使い勝手の良い釉薬です。
マグネシアマット釉は少し優しい白さで、
チタンマット釉のほうが、よりホワイトを強調しています。
イメージ 4
ちなみに、マット【matte】とは、
「光沢のないさま。つや消しにしたさま。」
 
作品作りは、釉と土との関係も念頭に置いて、作陶して下さい。